有楽町のTokyo Innovation Baseで開催された、教育従事者向け生成AI活用セミナー「AIと創る未来の教育」に参加しました。

主催は東京青年会議所、共催は一般社団法人教育AI活用協会、後援には東京都教育委員会が名を連ねています。
会場には中学校管理職やICT担当教員、教育委員会関係者などが参加し、行政・学校・民間が横断的に集う機会となっていました。

セミナーではまず、生成AIを活用する際の基本姿勢について共有がありました。単に活用を推進するのではなく、批判的思考を前提とし、出力内容を必ず人が確認すること、情報の真偽を見極めること、過度に依存しないことなどが強調されました。あわせて、文部科学省が示している生成AI活用に関するガイドラインを踏まえ、各学校で具体的な運用ルールを設計する必要があるとの説明がありました。
実践事例としては、授業そのものよりも、まず校務での活用が紹介されました。通知文や保護者向け文書の下書き作成、会議資料のたたき台づくり、議事録の要約、教材案の整理など、教員の業務負担軽減につながる具体例が示されました。いずれも最終的な判断や責任は教員が担うことを前提とし、生成AIは補助的に用いるという位置づけです。
また、導入の成否は技術面よりも組織運営に左右されるとの整理も印象的でした。校内利用ルールの明確化、個人情報保護への配慮、小規模な実証から段階的に進める方法、成功事例の共有など、管理職によるマネジメントの重要性が示されました。さらに、教育委員会と学校が連携し、研修体制や共通ルールを整備していく先行自治体の取り組みも紹介され、現場単独ではなく、行政と一体となった導入プロセスの必要性が共有されました。
今回のセミナーは、生成AIを「使うかどうか」という議論から、「どう設計し、どう運用するか」という段階へ議論が進んでいることを示す内容でした。教育現場における技術導入は、インフラ整備や研修、リスク管理を含めた総合的な取り組みであることが整理された一日でした。
子育て世代の一人としても、こうした教育環境の変化を丁寧に学び続けたいと思います。今後も現場の動きを継続的に把握し、報告してまいります。


